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EPISODE

つれづれに

コロナの役割

TREND

2020.5.27
コロナ危機の最重要点は、この新型と言われるウィルスがどのような病気を引き起こすのかと言う事ではない。この経済停止状態がどのように金融システムの根源的崩壊にまで至るのか、国際政治の枠組みがどのように大きく変わってゆくのか、といった国際政治経済分野だ。あらゆるメディアによりまるで空爆のごとくばら撒かれているウィル恐怖情報は、人々の冷静な思考と健全な営みを完全に停止させている。

人々にとって真の恐怖は、「管理」と「分断」だ。コロナ感染するかも知れないとの触れ込みで、人と人との接触を事実上禁止する、ソーシャルディスタンスなる造語を用いて他者との距離を設定する、私的な会話や集いを大幅に制限する、病原菌拡散防止として電子決済を一気に加速化する、甚大な被害を受けた被災地などに他地域からのボランティア派遣を制限する、等このコロナに便乗した様々な国民管理と分断策は枚挙に遑がない。そして人々はその管理分断政策を粛々と受入れている。

私はこの時期だからこそ、以下の提言をしたい。我々は生来持ち得ている感覚的センサーを覚醒させ、それをさらに研ぎ澄まさなくてはならない。そしてまともな知識と見識を持ち正確な情報を獲得し、冷静な判断を下しつつ人間らしく穏やかで文化的な日々の営みを取り戻す必要があるのではないのか、と。

面白い話の一つにワクチンで儲けたい製薬会社がコロナをばら撒いた、と言うものがある。集団免疫が形成されるとワクチン需要がなくなるので、その業界が各国政府や国連に圧力をかけて都市封鎖や外出自粛をさせているとする説だ。権威筋を気取ったもの達がまことしやかに囁やいている。だがいかに製薬業界が巨大であろうがそれは世界資本家や財界の一部であり、製薬会社を支配する資本家たちのポートフォリオは製薬業界だけではない。従って今のような世界全経済停止や金融バブル崩壊への道筋は、大資本家たちにとって好ましくないどころか破棄すべきシナリオであるはずだ。

もしこの業界が黒幕ならば、まずは有効的ワクチンを開発した上でウィルスをばら撒き、パンデミックになったタイミングでそれを出すはずだ。そのタイミングで荒稼ぎせずにウィルス危機を長引かせると、他の業界や金融界そのものが崩壊し資本家たちの国際ネットワークも解体してゆき自分たちにとって良い事はない。すでにこの長引く世界経済停止状態は、製薬業界や資本家たちにとって不利益の方が大きくなっており、ワクチンでの儲けは他の損失と比較してあまりに少なくなっている。

ウィルス感染分野の解決は、集団免疫が「真の終息」であり強烈な自粛的閉鎖は「一時的な終息」でしかない。現在世界各国が行なっている都市封鎖は、この危機の実質的な解決策である集団免疫形成を遅延させ経済危機を長期化させている。またその間に進行する経済と金融の破綻は各国政府が財政資金のほとんど全てを経済策に使わなくてはならない状態に陥らせている。特に米国内では、軍事費を縮小して医療や経済復興に使えとの要求が高まっており、NATO加盟国は軍事費をGDPの2%基準とする米国の要求を拒否する動きを取り始めている。

つまりコロナは世界全体を軍事や戦争どころではない「平和な状態」にしている。
これを見逃してはならない。コロナ騒動の裏には深淵で熾烈を極めた暗闘のシナリオが存在している。

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